草花の名前には魅せられるものが多い。
この花も半夏を告げるものとして名前が与えられた。
夏至を過ぎること11日目が72候の半夏である。その頃、茎頂にある葉
の半分が白色に変わる(写真)のを見て「半夏生」と呼んだと思うと
誰が、そう呼んだのだろう?と思わずには居られない奥深さがある。
十一年前に竣工した『匹見川の断崖に建つ家』(第18回しまね景観賞優秀賞)を久しぶりに訪ねた。
古民家の土間、大黒柱を中心に、主架構を移してストーブのある民家とし、その他は新材で組み上げた。
当時を回想しながら、掃除の行き届いた木造の空間の素晴らしさを堪能した。