愛蔵の絵「つわぶき」

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また、この季節になりました。秋の収穫を終えて野の草もあちこちで枯れ始める頃、濃い緑の葉の中にひときわ目立つ黄色の花、「つわぶき」です。

友人平坂常弘君の日本画です。買い求めて15年は経つと思います。

毎年この時季だけ掛けて楽しんでいます。小品ですが好きな一枚です。

2020.10.20

知己 写真家鬼海弘雄氏の訃報を新聞各紙が報じた。本人の闘病生活は2年を越えていた。私なりに覚悟はしていた。

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18歳で東京生活を始め、19歳で南大井の学生アパートに移り住んだ。いろいろな大学の学生が居り、それぞれに個性のある連中13名。その中に鬼海弘雄氏も居た。法政大学で哲学を学んでいて、将来は映画監督になる人だと思っていた(本人が言っていた)。

20歳の時、二人で伊豆諸島の神津島へ夏休みに旅した。フェリーの船上で色々話をしたのが記憶にある。

学生運動に明け暮れた生活を卒業して、互いの自分の生活が始まると音信も絶えていた。

今から16年前、某新聞の読書欄に著書の写真入りで『PERSONA』が紹介されていた。同時に土門拳賞の受賞も報じていた。それから交友が再開となり、2年後我が故郷益田に来て1週間を過ごした。「ここは良い。いいところだ。」と自分のふるさと山形県寒河江と比較しながら酒を酌み交わした事を想い出す。

今年9月末頃、兄自ら電話で話し掛けて来た。絞り出す声で「生きる事はつらいヨナー」と。

今一度元気になって、我がふるさと匹見川の土堤を散歩することを約束して切れた。

色々な想い出、ありがとうございました。合掌

小説『半夏生』総じて好評です。

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写真は平成30年4月26日、天の橋立をバックに穏やかな表情の橋本升治兄である。

4月24日発、京都に2泊して東福寺、分陀寺、相国寺などを廻り文章に確証を得る調査の旅をした。翌日京丹波に移り一日かけて天の橋立とその周辺を見て廻り、夜城崎に泊まった。

3泊4日の旅であったが当人疲れもみせず、元気に踏査したことが懐かしく思い出される。

『半夏生』は読後感想が少しづつ入って来ている―。

是非、一読下さい。    連絡先 0856-25-2727 篠原まで

寒わらび

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  樹下にあり ひとり ぽつねん 寒わらび       未己止

津和野は畑迫、堀庭園の迎賓館楽山荘。この建物は好みで幾度となく通った。

それぞれの部屋のしつらえは真・行・草の格式にそって創られていて、木造建築を学ぶ人には格好の教材である。

その庭に植えていた「寒わらび」を主人にいただいて我家の小庭に移植した。もう10年は過ぎたろう。

毎年朝露の降りる頃、芽を出し11月中旬に花を咲かせ楽しませてくれる。